今話題の角界の話について考える

例えば、自分の子供が学校から怪我をして帰ってきたとする。親は驚いて何があったのか聞くだろう。子供は「階段で転んだ」と言ったが、2,3日して、どうも子供の様子がおかしいので問いただすと、「学校で友達に暴力をふるわれた。」と言う。親としては、加害者側や学校側に怒りを感じ、不信感を持つだろう。「なぜ、自分の子供が暴力を振るわれたことを誰も言わないのだろう。」と。

 今話題になっている日馬富士と貴ノ岩の事件だ。暴力をふるったとされる横綱日馬富士。怪我をさせられた側の貴ノ岩関。そして、かたくなに口を閉ざす貴ノ岩関の親方である貴乃花親方。今の所、相撲協会の聞き取りに協力しない親方に批判の矛先が向いているように見える。

 しかし、最初に書いたたとえ話を考えてほしい。貴乃花親方は、この怪我をして帰ってきた子供の親の心境ではないだろうか。怪我をさせた友達が日馬富士。学校が、相撲協会や事件が起きた当時同席していた人たちだ。なぜ被害者の側ばかりが責められなければならないのか。親方がアクションを起こさなければ、この事件は公にはされず隠蔽されていた可能性がある。病院に行かなければならないほどの怪我をさせられたのだから、警察に届けるのが当然だ。相撲協会にはもう少し一般的な視点でこの事件を見てほしいと思う。